読書をしている中で、
「読んだ本の内容を忘れちゃった…」
「本ってどうやって読めばいいのかわからない…」
と思うことがあったので、効率よく記憶に残る読書術はないかなと探してみました。
そこでカナダの大学で本の正しい読み方としてマニュアル化されている「SQ4R」という読書術があります。
記憶に残すための読書術「SQ4R」って何?
「SQ4R」とは、カナダのウォータールー大学で生徒に読書のマニュアルとして広められている読書の方法です。
記憶に残りやすい本の読み方を研究している教授が、生徒への調査を繰り返してより効率のいい方法としてアップデートされ続けている読書術のようです。
ざっくり言うと、読書をする時に6つのステップをこなして読むことで、本の内容を忘れにくくする方法になります。
「SQ4R」の6つのステップ
では、ここから具体的に読書をする時の「SQ4R」の6つのステップについて解説していきます!
S:Survey(構成・特徴を見る)
まず、本を読む前に一度パラパラと目次・本文をチェックします。この時にチェックするポイントとしては、「どの部分に重要なことが書いてあるのか」を知ることです。
具体的には、
・太字やマーカーが使われている部分は重要かも!
・章末にまとめのページがあるからここを見れば大枠の内容がわかる!
といったことを確認するといいかもしれません!
ここ重要なのは本の内容を確認するのではなくて、あくまで本の構成や特徴を掴んで「この本をどう読むのがいいか」を考えることです。
本の書き方は著者によって様々な書き方があるので、その本に合った読み方や情報の探し方をすることで効率よく読書ができるからですね!
Q:Question(目次の質問化)
本の特徴がわかったら、次に目次を質問の形にしていきます。
【例】
①7つの習慣
②「習慣」の定義
③3つの資産
↓
①7つの習慣
②「習慣」の定義って何?
③3つの資産って何?
みたいな感じです!
これは目次がシンプルなので比較的質問化しやすい例ですが、ポイントとしては「この見出し(目次)ではどんな情報を知ることができるのか」というのがわかる状態にするという点です!
R:Read(回答を作る)
次に「Question」のステップで作った質問に回答するように本文を読んでの内容を埋めていきます。
これをすることによって目的を持った状態で本の内容を見ることができるので、より具体的に情報を取り出しやすくなります。
ただし、ここでは細かい部分までまとめる必要はなく、”ざっくりとした回答”で大丈夫です!「Survey」で確認した要点が書いてある部分を中心にチェックするようにしましょう。
【本の内容が記憶に残りにくい理由】
読書が記憶に残りにくい場合の特徴として、本の内容全体を取り入れようとして結果的にどんな情報を得たのかわからずに内容が入ってこない、字面だけ読んでしまうということがあります。
こういった問題を避けるために、
①「Question」でどんな情報を探るべきなのかあらかじめ明確化
②「Read」で①で決めた知りたい情報を埋める
という2つのステップで内容の取捨選択をする(無駄なところは読まない)ことができて効率的になります!
R:Respond(自分なりの言葉でまとめる)
自分の知りたい情報を取り出すことができたら、次に自分の言葉でまとめることが重要になります。
具体的には、
・これはつまりこういうことかな?
・こういう例で説明できそうかな?
・この情報を使って普段の生活にどう活かせるかな?
といった具合です。
自分の中で「こういう解釈であってるかな?」みたいなことをまとめることが重要になります。「Read」でのざっくりとしたまとめを「身の回りの具体例」や「自分なりの情報の使い方」でより詳しい内容に肉付けするイメージがいいかもしれませんね!
R:Record(本の内容と照合する)
このステップでは、「Respond」でまとめた自分の解釈が合っているのかどうかをチェックしていきます。
まとめた内容と本の内容を照らし合わせながら「合っていた部分」と「間違っていた部分」に分けていきましょう。
そして、合っていた部分はそのままで、間違っていた部分は正しい情報に修正しましょう。
R:Review(振り返る)
最後の「Review」のステップでは、「Record」で完成した内容を週1回や月1回で思い出す作業を行います。
読んだ本の内容を記憶に残しやすくするためには、インプットした内容を想起する(思い出す)ことが重要なので、定期的な振り返りが重要なんですね。
人は思い出すことで記憶に残りやすくなりますからね。
受験やテストの時に使う単語帳を作るイメージでやるとより効果的です。